内視鏡室の看護師が得られるやりがい

内視鏡室の看護師が感じられるやりがいの一つは、検査を通して患者を直接サポートできることでしょう。内視鏡検査は、身体的にも精神的にも患者負担が大きい検査です。患者は病変の発見に対する不安、検査に伴う痛みや不快感への恐怖を抱えていることが多く、精神的に緊張した状態にあります。そこで看護師は、患者の表情や声色に注意を払いながら検査内容や手順を丁寧に説明し、事前に不安や緊張を取り除けるよう寄り添う姿勢が大事です。
検査中は、患者の苦痛を和らげる体位調整や、医師への器具提供などで円滑な進行をサポートします。必要に応じて医師に患者の状態を伝え、検査中の安全確保に努めるのも役割の一つです。検査後は患者の体調に気を配り、回復を促すケアを提供します。患者に寄り添い、安心して検査を受けてもらえるようにサポートすることに、看護師はやりがいを感じられるでしょう。

内視鏡室の看護師は、がんの早期発見に貢献できるやりがいもあります。がんを早期発見できれば治療の選択肢が広がり、患者の予後改善に大きく貢献することが可能です。例えば、内視鏡の挿入を補助しながらモニターに映し出される消化管の粘膜状態を注意深く観察し、少しでも異常がないかを確認するなどです。医師が病変を見逃さないようにサポートするだけでなく、自身も異常を発見できるように知識と技術を磨く必要があります。
また、検査結果の説明や今後の治療方針など患者が安心して治療を受けるためのサポートは、がんの早期発見・早期治療に貢献することが可能です。がんという大きな病気の早期発見に携わることは、医療の最前線で活躍している実感とやりがいに繋がるでしょう。そして、早期発見で患者さんの人生を救える可能性があることも、内視鏡室で働く看護師のやりがいと言えます。